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AI × PM · 2026-05-03

ChatGPTをプロジェクト管理に活かす7つの実践的な使い方

ChatGPTをPMの日常業務に組み込む具体的な方法を、プロンプト例・出力サンプルとともに紹介します。

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ChatGPTをPM業務に使ってみたいが、具体的に何ができるのかイメージしにくい——そう感じている人は多いです。「文章を書いてくれる」というのはわかっても、実際にどのプロンプトを入力して、どんな出力が返ってくるのかが見えないと動き出せません。この記事では、プロンプトと出力サンプルをそのまま掲載しながら、7つの活用法を紹介します。


1. 議事録の自動生成

会議の録音・文字起こしをChatGPTに貼り付けると、構造化された議事録が数十秒で完成します。文字起こしが多少乱れていても、文脈で補完してくれます。

プロンプト例

以下の会議の文字起こしから、議事録を作成してください。
フォーマット:
【決定事項】
【アクションアイテム(担当・期日含む)】
【次回議題】
【その他メモ】
---
[ここに文字起こしを貼り付ける]

出力サンプル

【決定事項】
・新機能のリリース日を6月15日に確定
・外部ベンダーとの契約は田中さんが対応

【アクションアイテム】
・田中さん:ベンダー契約書の確認 → 5月20日まで
・鈴木さん:テスト計画書の作成 → 5月25日まで
・PM:経営層への報告資料を準備 → 5月22日まで

【次回議題】
・テスト計画の確認
・リスク洗い出し結果の共有

【その他メモ】
・予算の追加申請が必要な可能性あり(鈴木さんが確認)

文字起こしは100%正確でなくてもOKです。会議後すぐに処理するのが鉄則で、時間が経つほど記憶が薄れて修正コストが上がります。


2. リスクの洗い出し

プロジェクト概要を入力すると、見落としがちなリスクまで網羅的にリストアップしてくれます。

プロンプト例

以下のプロジェクトで想定されるリスクを、発生確率・影響度とともに10個挙げてください。
表形式(リスク内容 / 発生確率 / 影響度 / 対応の方向性)で出力してください。

【プロジェクト概要】
・社内の勤怠管理システムをクラウド移行する
・期間:3ヶ月
・チーム:社内エンジニア3名+外部ベンダー1社
・関係部署:人事・経理・システム部

出力サンプル

リスク内容 発生確率 影響度 対応の方向性
外部ベンダーの納期遅延 週次進捗確認・予備日程の確保
データ移行時の整合性エラー 移行前にサンドボックスでテスト実施
社員の操作習熟不足 事前トレーニングと操作マニュアル整備
要件の後出し変更 仕様凍結タイミングを明確にして合意取得
セキュリティ要件の見落とし 情報システム部との事前レビュー実施

AIが出したリストをそのまま使うのではなく、「自分が気づいていなかったリスクはどれか」をチェックする使い方が正しいです。ブレスト補完ツールとして活用しましょう。


3. ステータスレポートの下書き作成

進捗情報のメモ書きを入力するだけで、経営層向けの報告書フォーマットに変換してくれます。

プロンプト例

以下のメモを、経営層向けのステータスレポートに変換してください。
・簡潔に(1ページ以内)
・ポジティブな点とリスクをバランスよく記載
・専門用語は避けてわかりやすく

【今週のメモ】
・開発の進捗は80%、予定通り
・テスト工程で想定より多くバグが出ている(軽微なものがほとんど)
・来週のリリースは予定通り予定だが、バグ次第では1週間延期も検討
・ベンダーとの契約交渉は完了

出力サンプル

■ プロジェクトステータスレポート(週次)

【総合ステータス】黄(一部注意が必要)

【今週のハイライト】
開発作業は全体の80%が完了し、計画通りに進行しています。
外部ベンダーとの契約交渉も完了し、体制面の懸念は解消されました。

【注意事項】
テスト工程において想定より多くの指摘事項が発生しています(現時点では軽微なものが中心)。
来週のリリース予定は維持していますが、テスト結果によっては1週間程度の延期を判断する可能性があります。

【来週の予定】
・残存バグの修正完了
・最終リリース判定

【経営判断が必要な事項】
現時点ではなし。延期判断となった場合は速やかにご報告します。

PMが一番時間を取られる「報告書の言葉選び」をAIに任せられます。叩き台を10秒で作って、5分で仕上げるイメージです。


4. WBS(作業分解)の支援

プロジェクトのゴールを入力すると、タスクの洗い出しと工数の目安まで提案してくれます。

プロンプト例

以下のプロジェクトのWBSを作成してください。
・フェーズごとにタスクを分解する
・各タスクに目安工数(人日)を付ける
・担当者欄(空欄)も追加する

【プロジェクト】
社内向けナレッジ共有ツール(Notionベース)の導入
期間:2ヶ月
メンバー:PM1名、担当者2名

出力サンプル

フェーズ1:要件定義(2週間)
├── 現状調査・ヒアリング     2人日  担当:
├── 要件整理・優先度付け     1人日  担当:
└── キックオフ資料作成        1人日  担当:

フェーズ2:設計・構築(3週間)
├── Notion構造設計           2人日  担当:
├── テンプレート作成          3人日  担当:
├── 権限設定・セキュリティ確認 1人日  担当:
└── テスト・修正              2人日  担当:

フェーズ3:展開・定着(3週間)
├── 操作マニュアル作成        2人日  担当:
├── 社内説明会の実施          1人日  担当:
└── 振り返り・改善            1人日  担当:

WBSをゼロから作るのではなく、AIの叩き台をベースに「抜け・重複」を修正する使い方が効率的です。特に初めて担当するジャンルのプロジェクトで力を発揮します。


5. メール・資料の添削

ステークホルダー向けの文書を、相手に合わせた表現に改善してくれます。

プロンプト例

以下のメールを、相手が受け入れやすい表現に書き直してください。
・丁寧かつ簡潔に
・相手の立場(多忙な部長)を考慮する
・要件・依頼事項を明確に

【元のメール】
お世話になっております。
例のプロジェクトの件で確認したいことがあります。
先日お話した要件について変更が生じました。
詳細を確認していただき、承認をお願いします。
よろしくお願いします。

出力サンプル

件名:【ご確認依頼】〇〇プロジェクト 要件変更のご承認(5月X日まで)

お世話になっております、PMの△△です。

〇〇プロジェクトの要件について、一点変更が生じましたのでご報告いたします。

【変更内容】
・変更前:〇〇機能を5月末リリース予定
・変更後:△△機能を先行し、〇〇機能は6月中旬に分割リリース
・変更理由:テスト工程で△△優先の方がリスクが低いと判断

【ご依頼事項】
上記変更について、5月X日(金)までにご承認いただけますでしょうか。

ご不明点があればいつでもお声がけください。

「何を変えてほしいか」を具体的に指示するほど出力の精度が上がります。「丁寧に」だけでなく「相手は多忙な部長」「5月X日までに返信が必要」など文脈を入れましょう。


6. 問題解決のブレインストーミング

チームの課題や現場の悩みを入力すると、複数の視点から原因と対策を提案してくれます。

プロンプト例

以下の状況に対して、考えられる原因(3〜5個)と対策案をそれぞれ挙げてください。

【状況】
プロジェクトチームのメンバー(3名)のうち、2名の作業スピードが明らかに落ちている。
残業が続いており、発言も減ってきた。
スケジュールは1週間遅れている。

出力サンプル

【考えられる原因】
1. タスクのスコープが不明確で、何を優先すべきかわからなくなっている
2. 過去の失敗や指摘により、報告・相談をためらうようになっている
3. 個人の作業量が偏っており、特定の人に負荷が集中している
4. プロジェクトゴールへの納得感が薄く、モチベーションが下がっている
5. プライベートの事情による一時的なパフォーマンス低下

【対策案】
① タスクの優先順位を明示し、「今週これだけやれればOK」のラインを設定する
② 個別1on1で本音を引き出す(責めずに「最近どう?」から始める)
③ チーム全体のタスク量を可視化し、偏りがあれば再配分する
④ マイルストーン達成時に小さな成功体験を作り、前進感を演出する

AIは「客観的な第三者の視点」として使うのが有効です。自分では気づきにくい原因を提示してくれることがあります。対策の実行は人間が判断する必要がありますが、選択肢を広げる壁打ち相手として使えます。


7. 採用・育成の支援

スキルマップ作成や1on1の設計など、チームマネジメント業務にも使えます。

プロンプト例(1on1質問リスト)

チームメンバーとの月次1on1で使える質問リストを作成してください。
・目的:本音を引き出し、課題を早期に把握する
・相手:入社2年目のエンジニア
・時間:30分
・カテゴリ:仕事の状況、成長・学習、チーム関係、今後のキャリア

出力サンプル

【仕事の状況(5分)】
・今月のタスクの中で、特に大変だったことは何ですか?
・作業を進める上で、困っていることや迷っていることはありますか?

【成長・学習(10分)】
・最近、自分が成長したと感じた瞬間はありましたか?
・勉強したいこと、身につけたいスキルはありますか?

【チーム関係(5分)】
・チームの雰囲気や連携で、気になることはありますか?
・困ったときに相談しやすい環境になっていますか?

【今後のキャリア(10分)】
・3年後、どんな仕事をしていたいですか?
・今のプロジェクトで、キャリアにつながっていると感じることはありますか?

1on1の質問をゼロから考えると形式的になりがちです。AIの質問リストをベースに、「この人に聞きたいこと」を2〜3個追加するだけで、本音を引き出せる場が作れます。


使う前に知っておくべきこと

注意点 内容
機密情報は入力しない 顧客名・個人情報・社外秘データは絶対に入力しない
出力をそのまま使わない AIの回答は必ず人間がレビューし、最終判断は人間が行う
プロンプトを具体的に書く 「相手は誰か」「期限はいつか」「何のためか」を明記するほど精度が上がる
追加指示で磨く 一発で完璧を求めず、「もっと簡潔に」などの追加指示を重ねる

ChatGPTをどう位置づけるか

ChatGPTは「考える時間を減らして、判断に集中する」ためのツールです。使い分けの基準は単純です。

  • 議事録・報告書・メールの下書き → AIに任せる
  • リスク・課題・アイデアの洗い出し → AIと一緒に考える
  • 最終判断・ステークホルダーとの関係構築 → 人間が担う

この使い分けが自然にできるようになれば、PMとしての生産性は変わります。まず今日の会議の議事録から試してみてください。

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