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AI × PM · 2026-05-11

AIでWBSを自動生成する:ChatGPT / Geminiプロンプト集

ChatGPTやGeminiを使ってWBSの叩き台を作るプロンプト集。Web・システム開発・イベントなどプロジェクト種別ごとに紹介。

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読了時間:約7分

WBSをゼロから作るのは時間がかかります。「何から始めればいいかわからない」「タスクの抜け漏れが心配」——そんな悩みをAIは大幅に解消してくれます。この記事では、ChatGPTとGeminiでWBSの叩き台を作るためのプロンプトを、プロジェクト種別ごとに紹介します。

この記事の結論 AIにWBSを作らせる基本は「プロジェクト概要・期間・チーム・フェーズ数・タスク粒度」の5点を伝えること。出力はあくまで叩き台で、人間が「抜け漏れ・依存関係・現場固有の事情」を確認することが前提。ChatGPTは汎用性が高く、Geminiはスプレッドシートへの貼り付けがしやすい。

AIにWBSを作らせる基本プロンプト

まず「最低限これを伝えれば動く」基本プロンプトを紹介します。5つの要素を含めることで、使えるレベルの叩き台が出力されます。

基本テンプレート

以下のプロジェクトのWBSを作成してください。

【プロジェクト概要】
〔プロジェクトの内容を2〜3文で〕

【期間】
〔開始日〕〜〔終了日〕(〇ヶ月)

【チーム構成】
〔PM〇名・エンジニア〇名・デザイナー〇名 など〕

【出力条件】
・〔3〜4〕フェーズに分けてタスクを整理する
・各タスクに目安工数(人日)と担当者欄(空欄)を追加
・1タスクの粒度は1〜3人日にする
・依存関係があるタスクにはコメントを付ける
・レビュー・確認・修正のタスクも含める

この5点(概要・期間・チーム・フェーズ数・粒度)を伝えるだけで、プロジェクトの全体像をカバーしたWBSの叩き台が出力されます。


プロジェクト種別ごとのプロンプト例

① Webサイトリニューアル案件

以下のプロジェクトのWBSを作成してください。

【プロジェクト概要】
中小企業のコーポレートサイトをリニューアルする。
現在のサイトはWordPressで構築されており、
デザインの刷新とスマートフォン対応が主な目的。

【期間】3ヶ月(12週間)
【チーム】PM1名・Webデザイナー1名・フロントエンドエンジニア2名
【予算規模】300万円程度

【出力条件】
・フェーズ:要件定義/設計/開発/テスト・公開 の4フェーズ
・各タスクに工数(人日)・担当(デザイナー/エンジニアA/B/PM)・依存タスクを記載
・1タスク1〜3人日の粒度
・コンテンツ移行・SEO設定・ブラウザ確認なども含める

ポイント:Webリニューアルでは「コンテンツ移行」「SEO設定」「旧サイトの切り替え手順」を忘れやすい。AIに出力させると、こうした見落としを拾いやすくなります。


② システム開発案件(社内ツール)

以下のプロジェクトのWBSを作成してください。

【プロジェクト概要】
社内の勤怠管理をExcelからクラウドSaaSに移行するプロジェクト。
対象ユーザーは全社員100名。ベンダーと協力して導入・設定を進める。

【期間】2ヶ月(8週間)
【チーム】PM1名・情報システム担当2名・ベンダーサポート(外部)

【出力条件】
・フェーズ:要件整理・選定/設定・構築/展開・教育/安定化 の4フェーズ
・各タスクに工数(人日)・担当(PM/情シスA/情シスB/ベンダー)を記載
・データ移行・操作マニュアル作成・説明会準備も含める
・ベンダーとの連携が必要なタスクには「要ベンダー確認」コメントを付ける

③ イベント・プロジェクト(社内カンファレンス)

以下のプロジェクトのWBSを作成してください。

【プロジェクト概要】
300名規模の社内全体会議(年次カンファレンス)の運営。
会場は社外のホテル宴会場を使用。
午前:全体講演 / 午後:分科会(3会場同時並行)の構成。

【期間】企画開始から当日まで3ヶ月
【チーム】幹事PM1名・運営スタッフ5名(兼務)

【出力条件】
・フェーズ:企画・会場手配/コンテンツ準備/当日準備/当日運営/振り返り
・各タスクに工数目安・担当・期限(当日を基準に「3週間前」など)を記載
・会場との折衝・備品手配・当日の進行台本・トラブル対応シナリオも含める

ChatGPT vs Gemini の出力比較

同じプロンプトをChatGPT(GPT-4o)とGemini(1.5 Pro)に投入した場合の傾向を比較します。

比較項目 ChatGPT(GPT-4o) Gemini(1.5 Pro)
出力の網羅性 高い。細かいタスクまで拾う 標準的。やや大まかになりやすい
表形式の出力 Markdown表に変換しやすい Googleスプレッドシートへの貼り付けがスムーズ
日本語の自然さ 非常に自然 自然(翻訳的な表現が出ることがある)
依存関係の整理 比較的正確 やや曖昧になることがある
再生成の柔軟性 「フェーズ3を詳細化して」などの追加指示に強い Google Docsと連携した編集がしやすい

使い分けの目安

  • WBSの叩き台を素早く作りたい → ChatGPT
  • GoogleスプレッドシートやDocsに直接貼り付けて活用したい → Gemini

生成されたWBSの品質チェック方法

AIが生成したWBSは「叩き台」です。そのまま使うのではなく、以下の観点でチェックします。

チェック用プロンプト

生成したWBSを確認するために、AIに自己レビューさせる方法も有効です。

上記で作成したWBSについて、以下の観点で問題点を指摘してください。

1. 抜け漏れているタスクはないか(特にレビュー・承認・確認系)
2. 依存関係に矛盾はないか(AがBより前に来るべきなのに逆になっていないか)
3. タスクの粒度が大きすぎるものはないか(3日を超えるものは分解を検討)
4. 担当者に偏りがあるタスクはないか
5. このプロジェクト固有のリスク・制約が反映されていない箇所はないか

このように「自己批判」させることで、最初の出力では見落とされていた問題点が浮かび上がることがあります。


人間が最終確認すべき5ポイント

AIの出力をそのまま使うと問題が起きやすい箇所があります。以下の5点は必ず人間がチェックします。

①「調査する」「検討する」で終わるタスクがないか

AIは「市場調査をする」「ツールを検討する」のような成果物が不明瞭なタスクを出しがちです。これらは「市場調査レポート(A4・1枚)を作成する」のように、成果物を明示した形に書き直します。

②自社・自プロジェクト固有の制約が反映されているか

「承認フローに法務チェックが必要」「社外との契約書締結に2週間かかる」など、AIが知らない社内事情は必ず追加します。

③ステークホルダーの都合が考慮されているか

「顧客の繁忙期(3月末)は確認依頼を避ける」「スポンサーが水曜日以外は会議に出られない」など、人間関係・スケジュール上の制約はAIには判断できません。

④工数が現実的かどうか

AIは工数の見積もりが楽観的になりがちです。特にテスト・レビュー・修正の工数は実態より少なく出る傾向があります。現場の経験に基づいて調整してください。

⑤依存関係に矛盾がないか

「設計が完了する前に開発が始まっている」「承認が終わる前に次のフェーズが走っている」という論理的な矛盾は、WBS全体を見渡して確認します。


まとめ

  • 基本プロンプトの5要素:概要・期間・チーム・フェーズ数・粒度を伝えれば使える叩き台が出る
  • プロジェクト種別に応じたプロンプトを使い分ける:Web・システム開発・イベントでは含めるべきタスクが異なる
  • ChatGPTは網羅性・Geminiはスプレッドシート連携で使い分ける
  • 生成後は自己レビュープロンプトで品質チェック:「抜け漏れを指摘して」と問い直すことで精度が上がる
  • 5つの確認ポイントは必ず人間がやる:社内事情・ステークホルダーの都合・現実的な工数はAIには判断できない

WBS作成の基本手順はこちらでも解説しています。

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