PM関連資格 · 2026-05-10
PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)とは?取得方法を解説
国内PM資格PMCの概要・PMC-Ⅱ/Ⅲの違い・受験資格・出題範囲・PMPとの比較まで初心者向けに解説。
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読了時間:約6分
「PMPは知っているけど、PMCって何?」という方は多いはずです。PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)は日本国内で取得できるPM資格で、PMPより受験しやすく、実務経験がまだ浅いPM初心者にも手が届く設計になっています。この記事では、PMCの全体像からPMPとの比較まで解説します。
この記事の結論 PMCはPMAJ(日本プロジェクトマネジメント協会)が認定する国内PM資格で、PMC-ⅡとPMC-Ⅲの2レベルがある。受験資格はPMPより緩く、PM初心者〜中級者が最初の体系的な学習目標として適している。PMPを目指すなら先にPMCを取ることで知識の土台が作れる。
PMCとは何か
PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)は、PMAJ(一般社団法人 日本プロジェクトマネジメント協会)が認定するプロジェクトマネジメント資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 認定機関 | PMAJ(日本プロジェクトマネジメント協会) |
| 対象 | 国内でPM業務に従事する方 |
| レベル | PMC-Ⅱ(中級)・PMC-Ⅲ(上級)の2種 |
| 更新 | 3年ごとに資格更新が必要 |
PMPが「世界標準の国際資格」であるのに対し、PMCは「日本の現場に即した国内資格」という位置づけです。試験・申請はすべて日本語で行えるため、英語の壁がありません。
PMC-Ⅱ / Ⅲの違い
PMCには2つのレベルがあります。自分の経験年数と目標に合わせてどちらを受けるかを決めます。
| 項目 | PMC-Ⅱ(中級) | PMC-Ⅲ(上級) |
|---|---|---|
| 対象 | PM実務経験2年程度 | PM実務経験5年程度 |
| 難易度 | 中級 | 上級 |
| 試験方式 | 筆記試験+小論文 | 小論文+面接審査 |
| 取得後のイメージ | チームリードができるPM | プロジェクト全体を統括できるPM |
PMC-Ⅱは実務経験が2年程度の方を対象にしており、PM業務の基礎から中級の知識を問います。筆記試験と小論文の組み合わせで、暗記だけでなく「知識を実務に当てはめる力」が求められます。
PMC-Ⅲは面接審査が含まれる上級資格で、PMP保有者や10年以上の経験者が取得するケースが多いです。管理職・PMOリーダーなどのポジションを目指す方に適しています。
受験資格と費用
PMC-Ⅱの受験資格
- PMAJ会員または一般社団法人の研修受講者
- プロジェクトマネジメントに関する実務経験(概ね2年以上が目安)
- 所定の教育研修の修了(PMAJが提供する研修など)
PMPと異なり、「〇ヶ月以上のプロジェクトリーダー経験」という厳格な数値要件はありません。実務経験の証明方法は申請書への記載が中心で、監査(Audit)制度もないため、比較的手続きがシンプルです。
費用の目安
| 項目 | 費用(目安) |
|---|---|
| PMAJ年会費 | 10,000〜15,000円/年 |
| 受験料(PMC-Ⅱ) | 25,000〜30,000円程度 |
| 事前研修 | 30,000〜80,000円程度(受講する場合) |
| 合計目安 | 70,000〜120,000円程度 |
PMPの受験料(会員価格で約50,000円)と比べると費用は控えめです。ただし、事前研修を受講すると費用は増えます。
試験の出題範囲
PMCの試験は、PMAJが策定する**P2Mガイドブック(Program & Project Management for Enterprise Innovation)**をベースにしています。
P2Mの主要な概念:
| 概念 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクトミッション | プロジェクトの目的・存在意義の定義 |
| スキームモデル | プロジェクトの仕組み・価値の設計 |
| システムモデル | スキームを実現するための構造設計 |
| サービスモデル | 実際のデリバリー・運用の設計 |
| プロファイリング | プロジェクトの状況・環境の分析 |
P2MはPMBOK(PMPのベース)と似た体系ですが、日本的な組織文脈・ステークホルダーとの関係性をより重視している点が特徴です。「プロジェクトの価値をどう定義するか」という視点が強く、ビジネス的な思考力が問われます。
出題形式(PMC-Ⅱの場合)
・筆記試験:P2Mの知識問題(選択・記述)
・小論文:実務事例をもとにした論述(2,000字程度)
例:「あなたが担当したプロジェクトで発生したリスクと
その対応について述べよ」
小論文は自分の実務経験を題材に書くため、「試験勉強」より「実務を振り返る作業」に近い準備が必要です。
PMPとの比較・どちらを先に取るべきか
| 比較項目 | PMC-Ⅱ | PMP |
|---|---|---|
| 認定機関 | PMAJ(国内) | PMI(国際) |
| 難易度 | 中級 | 高 |
| 受験資格 | 比較的緩い | 実務経験36〜60ヶ月必須 |
| 費用 | 70,000〜120,000円程度 | 80,000〜150,000円程度 |
| 国際通用性 | 国内中心 | 世界標準 |
| 試験言語 | 日本語 | 日本語・英語 |
| 更新周期 | 3年 | 3年 |
こんな人にはPMCが先がおすすめ
- PM実務経験が2〜3年以下で、PMPの受験資格をまだ満たしていない
- 英語試験が不安で、まず日本語でPMの体系を学びたい
- 国内案件が中心で、国際資格の優先度が低い
PMCを取得してP2Mの体系を理解しておくと、後でPMBOK(PMPのベース)を学ぶときの吸収速度が上がります。「プロジェクトを構造的に考える習慣」を身につけるという意味では、先にPMCを取ることには十分な意義があります。
こんな人にはPMPが先がおすすめ
- すでに実務経験3年以上あり、PMPの受験資格を満たしている
- 外資系・コンサル・グローバル案件への転職・昇進を目指している
- キャリア上の即効性を求めている
PMPは国際的な知名度が圧倒的に高く、転職市場での評価も高いです。受験資格を満たしているなら、PMCを経由せずPMPに直接挑戦する選択肢も十分にあります。
PMP資格の詳細はこちらで解説しています。
まとめ
- PMCはPMAJ認定の国内PM資格:PMC-Ⅱ(中級)・PMC-Ⅲ(上級)の2レベルがある
- 受験資格はPMPより緩い:厳格な実務経験要件がなく、PM実務2年程度から挑戦できる
- P2Mがベース:PMBOKと似た体系だが、日本的な組織文脈・価値創造の視点が強い
- PMPへの橋渡しとして有効:PMCでP2Mの考え方を学ぶと、PMBOKの吸収が速くなる
- 取得順の目安:実務経験が浅い・英語が不安→PMCから。経験3年以上で国際志向→PMPから直接
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